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 劇場版 「ペルソナ3」 感想

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※「PERSONA3 THE MOVIE」、並びにPS2ゲーム「ペルソナ3」のネタバレがあります。



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「仲間と過ごして、俺は生きることを始められたんだと思う」
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…というワケで、先日公開された「劇場版 ペルソナ3」の最終章…【#4 Winter of Rebirth】を見てきましたよ!
2013年から始まって、そこから春・夏・秋・冬と続いた「PERSONA3 THE MOVIE」も完結ですよー!
前回は忙しくて劇場で見れなかったので、「この最終章だけは絶対に劇場で見てやろう」と心に決めて
雪の中をザクザク歩いて映画館まで行ったんですけど、中盤から涙が止まらんかったわ…。
うう…良い映画だった…「ペルソナ3ってやっぱり神ゲーだったんだなぁ」と再確認できる、
本当に最高の映画だったよ…ファンの心を狙い撃ちすぎる…久々にPS2でペルソナ3起動したわ…。

うむ、まずは【#4】単体ではなく「PERSONA3 THE MOVIE」全体の魅力を言いますけど、
やっぱりこの劇場版の良かった所は…プレイ当時の記憶をフラッシュバックさせる丁寧な原作再現、
ファンなら誰でもニヤッとしてしまう小ネタ、ベイベベイベベイベ♪のBGMで始まる良作画のバトルシーン、
そして何より…ペルソナシリーズの肝である「コミュイベント」を仲間だけに絞って、
「結城理」という主人公を『1人の人間』として描写した点 だと思いましたね。

原作ゲームをプレイした人は知ってるでしょうけど、ペルソナ3の主人公って無口で無感情…、
いわゆるポケモンのような「自己投影型の主人公」なんですよね。
あくまで「プレイヤーの分身」であり、自分の意志が存在しない人畜無害なキャラクター…。

まぁそれには「体内に【デス】を封印された器だから」という ちゃんとした理由がありますし、
主人公が無口な”聞き上手”だからこそ、他のキャラが心の内を語ってくれるコミュイベントが光るんですけど…。
それでも ストーリーの核心的な部分に「主人公の過去」がガッツリ関わってるのに、
その主人公がほとんど喋らないのは、ちょっと残念だなー…という気持ちもありました。

しかしこの劇場版では、【#1】の頃から主人公・結城理 というキャラクターの「個性」と、
仲間のおかげで「生きる意味」を見出していく「成長」がしっかり描写されてるんですよね。

2000年。シャドウ研究所で起きた爆発事故に巻き込まれ…大切な「両親」を失い、
さらに【デス】を封印する器にされて、「感情」と「当時の記憶」まで失ってしまった理くん。
そこから10年間、親戚を転々としながら…全てが「どうでもいい」という、空虚な人生を過ごしていました。
他者なんてどうでもいい、自分の意思なんてどうでもいい、「死」すらどうでもいい―――…。
でもその理くんが、仲間のおかげで少しずつ人間らしくなって…コツコツ「生きること」を始めるんですよ。

ゆかりっち&順平との日常、そして友達を想う風花ちゃんを見て…他者との「絆」を知ったり、(#1)
シャドウと戦う日々に充実感を覚え…「このまま影時間が続いて欲しい」と思ってしまったり、(#2)
ガキさんの死を受け止めて…「最初から他者と親しくしなければ悲しまずに済む」と思ってしまうも、
この章から現れた 望月綾時 との友情、そしてチドリを説得する順平のおかげで、考え直したり…。(#3)
修学旅行で大笑いする理くんとか、すっごく歳相応の男子高校生やっててグッときましたよ。



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そしてその積み重ねがあるからこそ、最終章【#4 Winter of Rebirth】を見てボロボロ泣いてしまいました。
いやだってさぁ!こんなん原作プレイしてる人なら誰でも泣くって!上映中にずっと鼻すすってたよ!

季節外れの転校生・望月綾時の正体が、滅びの宣告者である13体目のシャドウ…【デス】だと判明し、
さらにその出現によって「もうすぐ世界が終わる」という”絶望の未来”を知ってしまった特別課外活動部…。
次の春が来る前に、シャドウの母体である【ニュクス】が到来し、全ての生命が死に絶える、と―――…。

そして望月綾時から、「ボクを殺せば影時間に関わる君たちの記憶が消える」
「全てを忘れて幸せに終末を迎えられる」
と告げられた面々は、その「最悪の選択肢」に苦悩します…。

忘れて幸福に死ぬか、立ち向かって苦しんで死ぬか……うう、ここらへんの絶望ムードはヤバかったなぁ。
今まで紡いできたメンバーの『絆』が崩れますし、ゆかりっちに至っては拒食とストレスで入院しますし…。
というか「無気力症」に侵されていく街の住民が 原作ゲーム以上に怖いんスよ!あの人ら凍死するよォ!?

当然、理くんも落ち込むんですけど…ここでベルベットルームの住人・エリザベスさん が登場ォォォ!
なんとエリザベスさんは、街で遊ぶ気らしく…理くんに「案内役」を頼みたいようですね。やったーデートだぁ!
【#1~3】で出番が少なかったので、もしかして来るかな?とは予想してましたけど、
まさか デートイベントを劇場クオリティで完全アニメ化 してくれるとは思わんかったわ…眼福すぎる…。

P4Dに参戦した姉のマーガレットさんに負けないぐらい キレッキレのダンス を踊ったり、
中身が不明のたこ焼きをハフハフ食べたり、滑り台やシーソーに夢中になるエリザベスさん…。
はぁ…ペルソナシリーズの中でもエリザベスさんはメチャ好きなキャラなので、このシーンは大満足すぎたわ…。

まぁ気分が沈んでる理くんは、そのデートに付き合ってる最中も(´・ω・`)ショボーンとしてるんですけど、
「生きなさい」という母親の言葉を思い出して…主題歌である「僕の証」をバックで流しながら
特別課外活動部の「迷い」が 空の天気とシンクロしながら次々と晴れていくシーン は鳥肌が立ちました。

このシーンずるいよ…理くんの自然な笑顔だけでもヤバいのに、夏妃ちゃんからメールを受け取る風花ちゃん、
娘が成人したら一緒に飲もうと決めていた桐条パパのワイン、ゆかりっちパパのビデオレター、
チドリから支えられる順平、ガキさんから3人まとめて救われる真田先輩・天田くん・コロちゃんとかな…。
また、「約束の場所」で理くんから説得されるアイギスも可愛かったです。これはメインヒロインでありますな!

というかアレだ、原作だと置いてけぼり気味だった理くんが「中心人物」として話に絡めたのも良かったです。

特に、八つ当たりしちゃった順平と仲直りするシーンとか、すごくグッと来ましたぜ…親友だなぁ…。
【#1】で理くんから言われた「背中は預けた」というセリフを返してましたし、
劇場版でかなり良いキャラになってますよね順平…理くんの「ちかいー」がいいよね…。

そんで1月31日…【ニュクス】が待つタルタロスへ向かうんですけど、この時のバトルも素晴らしかったです。
ただの雑魚シャドウが相手なのにみんなめちゃくちゃ動いてますし、ペルソナ一斉進化もカッコよかったですし…。
何より、オルフェウスを通して「メギドラオンでございます」をやっちゃうエリザベスさんに吹いたよ!
いやいやいや、遠隔でそんな芸当できんの!? この人は美味しいところ持って行きすぎでしょう!?

そして仲間から背中を押されて頂上へ向かった理くんは、望月綾時だったもの…【ニュクス・アバター】と戦います。
うん、ニュクス・アバターが「アルカナチェンジ」して、それに対して理くんもペルソナチェンジする流れが
完全に原作通りで感動したんですけど、タナトスさん がめちゃんこカッコ良くて驚きましたね…強すぎる…。
なんかエヴァみたいなビーム吐いてますし…原作でもその技を使ってくれよタナトスさん!

そんな感じで、かなり押していた特別課外活動部でしたが、(ハイジャンプして刀を突き刺す理くんカッコいい)
月と同化している【ニュクス本体】を見て、また絶望ムードが漂います…月が落ちてくる…!

うん、このシーンの「仲間が傷付いて絶叫する理くん」がすごく人間らしくてウルッと来たんですけど、
ここから始まった【命のこたえ】で涙腺が崩壊しました。人が少ないレイトショーで本当に良かった…!

今まで積み上げた『絆の力』で「宇宙(ユニバース)」に目覚めた理くんに対して、
イゴールさんが「貴方は最高の客人だった」と別れの言葉を告げるシーンだけでも嗚咽が出るのに、
メサイアでフワーッと月に向かう理くん→VSニュクス本体→「DEATH」を耐え続ける無限食いしばりがね…。
仲間の言葉で支えられてね…分かってるのにガキさんのセリフで…もう…オエエエエエッ!(感動ゲロ)
なぜか「全ての人の魂の戦い」と「Burn My Dread Last Battle」のBGMが入れ替わってましたけど、
これはこれで合ってて良かった…原作BGMが流れるだけで興奮する体質になっちゃってるわ…。

そして自分のHPを全て使って【大いなる封印】を使った理くんは、人類の「終末願望」とニュクスの間に入り、
見事この世界を救いますが―――…皆は影時間の記憶を忘れ、理くんも大切なナニカを失ってしまいました。

しかし3月5日の卒業式…全てを思い出した理くんは、学校の屋上…「約束の場所」ヘ向かいます。
…うん、階段を一段上がるのも苦しそうで、視界もボヤケている理くんで涙が止まらないんですけど、
自分が守った街を一望できる屋上で…温かい春の日差しに包まれながら、理くんはアイギスに膝枕されます。

「疲れたでしょう?今はゆっくり休んで…」――― その言葉で目を閉じそうになりますが、
同じく全てを思い出した【仲間】が合流し…理くんはそれを見て、満足そうな笑みを浮かべていましたね。
うおおおおおん!原作だと目を閉じちゃうので、近付いてくる仲間の「声」しか聞こえなかったんですけど、
ちゃんと肉眼で約束が果たせて良かったおおおお!というか「キミの記憶」やっぱ泣くってッッ!!!

もう文章の体をなしていない気がしますけど、そんな感じで最高でした!今までの【#1~3】を見てない人も、
ペルソナファンなら【#4】だけでも見た方がいいです!できれば全部見て欲しいですけど!
原作のシナリオを綺麗になぞってますし、キャラの心理描写や演出が丁寧ですし…。(背景と空が素晴らしい)
また、EDが終わったあと、理くんを助ける為にベルベッドルームを出るエリザベスさん が見れたのも
ファンとして大興奮でございました。この人は最終章から本気出しすぎだろ…。

このアニメに関わった皆様、素晴らしい劇場アニメをありがとうございました!目が充血したわクソァ!
ああ…後日談もアニメ化しないかなぁ…いや、ハム子主人公でもっかいアニメ化しないかなぁ…。
ではまたー。



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もうMP3プレーヤーに入れてたペルソナ3のサントラをエンドレスリピートしながら
雪の中を半泣きで帰ってたんですけど、P3の原作ゲームが出たのは10年前 という事実に気付いて
「私は10年前から何も成長してねぇな…生きることを始めてないな…」という
マイナス思考の【命の答え】に辿り着きそうになりました。今日も元気です。

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コメント

今日傷物語と一緒にぺルソナ3見ようと思ったけど#3見忘れたからやめたけど見ておけば良かったかな…

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/27 23:05 * edit *

ベスさんははよキタローを助けてあげて!
具体的にはP6辺りで!

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/27 23:11 * edit *

タナトス召喚から向こう、特に理くんがユニバースで何をしたのかが映像だけだとわからないという点は(ここまで丁寧に描いてきたからこそ)惜しかったけど、そんなことを吹き飛ばせるだけの素晴らしさを備えた映画化でしたね
アイギスが喋るたびに涙腺が刺激されて……もう……

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/27 23:38 * edit *

アレほんと良かったです。
12月31日に理と一緒に2階から降りてきた綾時を見たときのアイギスの顔が色々すごくて頭に焼きついて離れませんw
あとキミの記憶がやっぱり良かったです。

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 00:19 * edit *

ゲームやった人なら第4章だけでも見たほうがいいっていうのは僕も思います。
屋上のラストシーンだけでも見る価値ありますし、第4章は他の章よりも戦闘の作画に力が入っていたように思います。

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 00:33 * edit *

デビさんのおすすめ上手め…原作やってみたくなっちゃった

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 01:30 * edit *

コミュもちゃんとやって欲しかったなぁ
ゆかりがフェス仕様にして欲しかった

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 07:49 * edit *

レンタル待ちだったけど少し見ちゃったらなんだよ面白そうじゃないかよ
テンションの高さが伝わってくるよ、見に行ってこようか

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 11:43 * edit *

僕もレンタルで3章観てそのままの勢いで劇場行っちゃいました…
前半の鬱々しい描写が本当に丁寧で素晴らしかったです!
原作やってた身としては理くんが約束するシーンが切なすぎて…
本当に良い映画でした!

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 14:08 * edit *

劇場版ほんとよかったですね、4章つかって理が成長していく姿
原作より5割り増しぐらいアイギスがヒロインっぽくて最高でした
あとちゃちゃ入れるわけではないのですがゲームでも主人公でしか殺せない設定ってあったような・・・

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 14:21 * edit *

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

 | | 2016/01/28 16:27 * edit *

>あとちゃちゃ入れるわけではないのですがゲームでも主人公でしか殺せない設定ってあったような・・・
プレイ動画で確認したらその通りでございましたァ!
指摘ありがとうございます!うろ覚えで申し訳ありません…。

デビ |URL | 2016/01/28 16:38 * edit *

はぁぁ...ペル3映画見に行きたい...
でも見れない...受験生は辛いよね...
と云う訳で、デビさんオラに元気を分けてくれ!

hao |URL | 2016/01/28 18:19 * edit *

>>デビさん
元々burn my dreadと全ての人の魂の戦いは映画版の順序で流す予定だったと何処かの設定資料に乗ってた記憶があります。
ゲームでは曲の都合上全ての~をアバター戦に、dreadをニュクス戦に持っていったのですが、それを劇場版で元々予定されていた順序で流してくれたというファンサービスも嬉しかったですね。

や、でもゲーム版の順序の方がしっくり来ると思うんですけどねww

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 21:59 * edit *

キミの記憶といえば実況の記憶が甦っちゃう

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/28 23:31 * edit *

P3fesの後日談がスゲー好きなのでもうこのクオリティでアニメ化して欲しいと思いました(小並感)
ほら、P3本編よりも短いからコンパクトにまとまるし!

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/30 16:16 * edit *

今日からガルパン劇場版上映始まったので見てきました。
ガルパンもいいぞ!

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/30 16:28 * edit *

1回では足らず2回見てきました!

1章のころは自分の死すら「どうでもいい」と思っていた理が、「生きたい」と言ってるのを見ると、その後の結末を知っているから余計に涙が…

最高の映画でした

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/30 22:24 * edit *

面白かった。

傷と同じく、60分だろうなと思ったら2時間あってびっくりしましたw
4章で完結するとすら知らなかった・・・。

学園都市の名無しさん |URL | 2016/01/31 02:18 * edit *

お疲れ様です。
最後のエリザベスは助けに行ったという解釈もできるのですね!自分には最後のシーンがどういう意図なのかあまり理解できなかったです。こういう色々な考察や想像で楽しめるところがペルソナ3の良いところでもありますよねー。

はんつき |URL | 2016/02/07 06:59 * edit *

解釈というかP4ではっきりと明言されてるぞ
マガさんからべスはキタロー助けると言って出て行ったと

学園都市の名無しさん |URL | 2017/02/02 04:08 * edit *
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『PERSONA3 THE MOVIE #4 Winter of Rebirth』感想

もうマジでどうでもいいよホント。 作品としては綺麗だが、映画としては評価に値しない。 知人の人妻Gカップに「私観ないから」とBD貰って観賞。 観ないのに何で持ってんだとは突っ込まず無言で受け取りました。 =以下、ネタバレでしょうか。= 初めに謝罪申し上げておきたい。 以下は多分に愚痴であるからに。いや、申し訳ない。 これは#1の時にも書いたけ...

えらそーかんそー | 2016/08/21 05:33

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