06/12
 成田良悟先生の外伝小説『Fate/strange fake』感想

ぎるぎる

エルキドゥちゃんが可愛すぎて我様が辛い…!

…先日、某古書店をウロウロしてたらギル様が表紙の本を見つけて「なんぞこれ?」と思ったんですけど、
どうやら「デュラララ!!」でお馴染みの成田良悟先生が書いたTYPE-MOONエースVol.2の付録小説だったみたいですね。
型月オタの友人に詳細を聞いたら「俺も読みたいから買っといて」という大変理不尽な命令が下ったので、(4000円したわ!
偽りの聖杯戦争―――『Fate/strange fake』の感想です。ネタバレありなのでご注意を。

■プロローグ■

『聖杯戦争』…数十年に一度、冬木市を舞台にして行われる魔術師同士の殺し合い。
万能の願望機である「聖杯」を求める7人の魔術師達は「マスター」となり、
彼らと契約した7人の英雄…「サーヴァント」を従えて最後の1組になるまで覇権を争う…!

―――が、第五次聖杯戦争から数年後…アメリカ西部のスノーフィールドで聖杯の予兆が確認されました!
どうやらこれは遠坂、マキリ、アインツベルンから技術をコピーした何者かが仕組んだ「偽りの聖杯戦争」のようですね。
…まぁコピーの参考にしたのは帝国陸軍やナチスが介入して混戦状態になった第三次聖杯戦争だったらしく、
セイバーのクラスが存在しない、監督役が存在しない、選ばれるマスター・英霊が異常すぎる…という惨状でした。

あまりにも不安定なシステム…最後まで勝ち残っても本当に聖杯が出現するのか確信できない模造品。
しかし「万能の願望機」という希望に魅せられた魔術師は続々とスノーフィールドに集結し、
様々な組織・集団・国家までが介入する「偽りの聖杯戦争」が始まりましたね。



■アーチャー陣営■

fate (1)

システムが不安定な模造品…そんな物はどうでもいい、最後の結果さえ同じなら何の問題も無い!
そう思ってスノーフィールドに現れた1人の魔術師(以下A)の手には令呪があり、魔術師として愚直すぎる覚悟がありました。
…どうやらAは名の知れた魔術師の家系だったそうなのですが、代を重ねるごとに少しずつ衰退していったようですね。
魔術刻印を子供に引き継ぎ、子孫を繁栄させていく…だが、Aの子供には魔術の才能が"自分より"無かった。

このままでは魔術師としての家系が終わってしまう…それを恐れたAは聖杯戦争に身を投じたようですね。
参加するだけで魔術師としての経歴が輝かしい物になり、勝ち上がれば根源に至る事ができる。
なんと楽なギャンブルだろう…最低でも魔術師のランクは今より格段に跳ね上がる!

…Aは聖杯戦争に参加する覚悟として、自分の妻と子供を殺害して来たようですね。
魔術の才能が無い子供を生んだ女も、その子供も必要ない…魔術師として成功して別の女に産ませればいい。
その考えはあまりにも危険で歪んだ物でしたが、Aには絶対的な「勝算」がありました。

どうやらAはサーヴァントを召喚する聖遺物として、とある「鍵剣」を用意したようですね。
…思わずキングダムハーツのソラでも呼び出す気かコイツと思ったんですけど、(キーブレード!
それは間違いなくあの黄金のサーヴァントが持っていた物でしょう…第4次の時臣さん以上に確信が持てる聖遺物です。
そして予想通り、Aは鍵剣を聖遺物に使って最古の英雄王――― ギルガメッシュの召喚に成功しましたね。

「答えよ…貴様が不遜にも王の光輝に縋らんとする魔術師か?」 やっべー!すげぇ不機嫌そう!

どうやら英霊は前にも聖杯戦争で呼び出された場合、その時の事を「情報」として記録しているようですね。
そりゃあ3回目の聖杯戦争となれば飽きてくるよなぁ…セイバーさんも今回は不在ですし…。
Aは偉そうなギルを不快に思ったらしく、令呪を見せて上下関係を分からせようとしますが…その右手が切断されました。

驚愕するA…ああ、ギル様ったら容赦無いなぁと思ったら、その攻撃は第三者による物でしたね。
「恐れながら…偉大なる王の前にこの身を晒すお許しをいただきたく存じます」
…時臣さんのようにギルを敬いながら現れたのは、褐色の肌をした12歳の少女でした。

ティーネ・チェルク…スノーフィールドの原住民達を束ねるリーダーであり、霊脈を利用した魔術を使う少女。
ティーネは愛すべきスノーフィールドの土地でしか魔術を行使できないようですが、
その魔術は強力かつ一瞬…無音の詠唱によってAは瞬殺されましたね。

どうやらティーネの部族は1000年も前からスノーフィールドで共生していたらしく、
彼女の願いは1つ…「聖杯を求めて集まってきた他所者を排除する」事のようですね。
聖杯に望む願いなんて無い…ただスノーフィールドに平穏な時間を取り戻したい、と…。

するとティーネと再契約したギル様は、「この世の全ては我の庭」と空気の読めない発言を炸裂させましたw
相変わらずだなぁギル様…が、そんな「王」として立ち振る舞うギル様にティーネは羨望の眼差しを向けていましたね。
…たぶん12歳という年齢で部族の長になったからこそ、ピラミッドの頂点に立つギル様を尊敬してるんだろうなぁ。
時臣さんと違ってティーネは心の底からギル様を崇拝してますし、
「他所者を追い払う」という願いなら聖杯発動の為にギル様を自害させる理由もありませんし、結構良いコンビですよね。

…が、あんまり乗り気じゃないギル様は第4次→第5次の10年を過ごしたように「若返りの秘薬」を取り出します。
我が本気を出すまでもない、楽しめる相手が出るまで姿を変えよう、と…本当にやる気/Zeroだなぁ。
まぁ12歳のティーネと子ギルの絡みも見てみたい気もしますけど、
その瞬間―――大地が震え、天を揺るがす歌声がスノーフィールドに響き渡りました!
それは産声であり、途方もなく強力なサーヴァントが召喚された合図…!

fate (2)

本気だー!ギル様が慢心/Zeroになったぞー!

その咆吼を聞いたギルガメッシュは感動し、この聖杯戦争が最高の舞台になった事を歓喜します。
そして上機嫌になったギル様は、なんと不要になった「若返りの秘薬」をティーネに渡しましたね。
「この世の全ては我の物」なギル様が他人に宝物をプレゼントするって凄まじい事なんですけど、
さらにギル様は…実に機嫌の良さそうな声で、ティーネに「幼童ならば少しはそれらしくせよ」と命令しましたね。
子供は子供らしく、ただ我の威光に目を輝かせろ、と…やだ…すごく頼もしい…!子供には優しいギル様
こうして三度現世に光臨した英雄王は、開幕から最高のテンションで聖杯戦争に挑みましたね。



■バーサーカー陣営■

face (1)

数多くの魔術師を統括する「魔術協会」の本部であり、若き魔術師達を育てる最高学府・『時計塔』…。
その厳格な歴史を持つ校舎の中で、講師・ロード・エルメロイII世が弟子であるフラット・エスカルドスを罵倒していましたね。
ファック!お前はバカでアホだ、と…魔術師とは思えないセリフを放つ人だなぁ。

…と思って調べたら、このロード・エルメロイII世ってウェイバーかよ!嘘ォ!?
どうやら第4次聖杯戦争後、成長したウェイバーは時計塔の中でも屈指の実力者になっていたようですね。
なんでも「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」という二つ名があり、
彼の教えを受けて巣立った生徒は例外なく素晴らしい魔術師として功績を残しているようです…立派になったなぁ。
ちなみにそんなロード・エルメロイの趣味は日本製のゲームなのだとか。あれ…思わず涙が…。

まぁそれはさておき…そんなロード・エルメロイが暴言を吐きながら怒っているのは、
馬鹿弟子のフラットが「聖杯戦争に出たい!」と言い出したからのようです!
身を持ってその恐ろしさを知っているロード・エルメロイはフラットを止めようとしますが、
アホの子であるフラットはそれを理解できず…「ナポレオン召喚したら強いッスかね!?」と笑っていましたね。

そんな馬鹿弟子を叩き返したロード・エルメロイでしたが、心の中では昔の自分と重ね合わせていたようですね。
「自分を馬鹿にした奴らを見返してやる」という理由で聖杯戦争に参加し、精神的に成長した自分と…。
だからフラットが諦めずに戻ってきたら、自室で厳重に保管している「あの聖遺物」を渡すつもりだったようですね。
それは朽ち果てた年代物の真っ赤な布切れ…アララララララララアアアアアアアアイイ!!!感動のあまり悶絶

―――が、当時のウェイバーと馬鹿弟子フラットには、決定的に違う点がいくつもありました。

まず…フラットは「7人の英霊達と仲良くなったら面白そう」という凄まじい理由で聖杯戦争に挑んだ事。

次に、ロード・エルメロイがゲーム会社のアンケート懸賞で貰ったレプリカのナイフを、
「ツンデレの教授が僕の為に用意してくれた聖遺物だ!」と勘違いしてスノーフィールドに持って行ってしまった事。

最後に…凡才だったウェイバーと違い、フラットは「神童」と評されるほど
魔術回路も魔術師としての才能・技量も桁外れで、さらにロード・エルメロイの指導で凄まじい実力を持っていた事…!

――― そしてスノーフィールドに来たフラットは、なんと公園でサーヴァントを召喚しましたね。
祭壇無し!召喚の呪文無し!なんかテキトーに魔力とナイフを弄ってたら召喚できちゃいました!バケモンかコイツ!
もうホント…その才能を少しでも雁夜おじさんに分けてやってくれよ…歴代の参加者も真っ青だよ…。

まぁそれはさておき、どうやらフラットがロード・エルメロイからパクった聖遺物(懸賞で貰ったナイフ)は
「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフのレプリカ」だったらしく…召喚されたのは殺人鬼・ジャック・ザ・リッパーでした!
が、「ナイフのレプリカ」という影響なのか…どうやらこのジャックは第5次アサシン(佐々木小次郎)のように、
あくまで「切り裂きジャックが起こした連続殺人事件の伝説」の象徴として生まれた存在のようですね。
故にバーサーカーが望む願いは、「切り裂きジャックの事件の真相・正体を知る事」みたいです。

ちなみにこのバーサーカー…聖杯戦争のシステムが不安定な影響なのかもしれませんが、
マイナスとマイナスが重なってプラスになるように…狂化しているにも関わらず、普通に理性を持っているようですね。
むしろ馬鹿キャラのフラットに紳士的なツッコミを入れる良いキャラになってますよ…本当に狂戦士か?

そして「ジャック・ザ・リッパーの正体」について様々な考察・推理がされたように、
バーサーカーの能力は…誰でもないから誰にでもなれる、変身能力のようですね。
…なんとなく能力といいクラスといいランスロットと重なるんですけど、
組織・集団戦が多い「偽りの聖杯戦争」の中ではかなり強い能力なのかもしれません。

正体が分からない怪人…フラットはその相棒を「カッコイイ!」「良い人そうで良かった」と称賛し、
そんな魔術師らしくないフラットの態度には紳士的なバーサーカーも苦笑していましたね。
まぁフラットが「とりあえず日向ぼっこしましょう」と言い出した時は流石のバーサーカーも戦慄していましたけど…。

ちなみに公園のド真ん中で英霊を召喚して日向ぼっこを始めたフラットは速攻で他の勢力に包囲されたそうですが、
持ち前の才覚で忽然と姿を消し、追手を完全に振り切って消息を断ったようですね。バケモンかコイツ!



■アサシン■

face (3)

聖杯戦争に召喚されるアサシンのクラス…それは暗殺教団の教主である山の翁、ハサン・サッバーハが該当する。
そして弟子達と共にスノーフィールドを訪れた魔術師の男、ジェスター・カルトゥーレはアサシンを召喚しましたが、
召喚されたのは黒いローブを着た美女であり…マスターの確認をする言葉も無く、その顔には仮面もありませんでしたね。

困惑するジェスター…するとアサシンの綺麗な唇が静かに開き、やっとマスターの確認をしました。
安堵したジェスターはアサシンの問いに答えようとしますが、さらにアサシンは言葉を続けましたね。

妄  想  心  音。

…なんと美女アサシンは第5次の真アサシンが使った宝具…妄想心音(ザバーニーヤ)を使ってジェスターを殺害しました!
さらに周囲にいるジェスターの弟子達も、"まったく別の"ザバーニーヤを使って惨殺しましたね…。

どうやら生前の彼女は、「狂信者」と呼ばれるほど教団を信仰していたらしく、
神から認められる証を手に入れる為に…必死で「ハサン・サッバーハ」の名を手に入れようとしたようです。
結果…彼女は歴代のハサンが一生かけて習得した18の「ザバーニーヤ」を数年で全て習得しましたね。
あまりにも異常すぎる才能と狂信…それを恐れ、嫉妬した教団の仲間達は、
「お前は過去の技を模倣しているだけの未熟者だ」という暴論で彼女を拒絶しました。

普通に考えれば理不尽な言葉だと分かる…それでも彼女は誰も恨む事は無く、
むしろ「私は未熟なんだなぁ」と自分を恥じながら必死で修練を積んだようですね。
しかし彼女の代わりとして「多重人格のザバーニーヤを持つハサン」が選ばれ、(他愛無し
彼女は異常な才能を開花させないまま「狂信者」として一生を終えました。

だが、その埋没するハズだった暗殺教団最強の存在が、「不安定なシステム」だからこそ召喚されてしまった…!
そして現世に召喚された彼女は、聖杯戦争の歴史を知って…深く悲しんだようですね。
だって他のハサン達が5回もアサシンのクラスとして召喚され、「聖杯」なんて異教の物を求めたんだから…!
許さない、絶対に許さない、信徒を惑わした「聖杯戦争」を許さない―――!

…そしてマスターを殺したアサシンは、夜の闇を切り裂いてスノーフィールドに飛び出しました。
もうすぐ魔力供給も消えるだろう…それでも構わない、この身が一瞬の幻でも、神を信仰して邪教を潰す!
こうして18の宝具を持つ史上最強のアサシンは、聖杯戦争を破壊する為に動き始めましたね。


クァハッ!クハハハハハハハハハハハハハッ!
可憐か、妖美か?八面玲朧、清楚、風光明媚、キュート!
いかんな、せっかく時間があり余っていたというのに、
もっと詩吟を学んでおくべきだった!
彼女の信念を形容すべき言葉が見つからん!


その後―――なんとアサシンが作った惨劇の中で、心臓を潰されたジェスターの身体が再び動きました!
そして胸元の紋様をリボルバーのように回転させ、まったく別人の身体に変身していましたね。
…どうやらジェスターは吸血種だったらしく、「六連男装」という魔術で6つの魂を使い分けているようです。
ちなみに「男装」という言葉通り、本体は女の子なんだそうですね。萌え。

まぁそれはさておき、最初は聖杯を使って"暇潰しに"世界を滅ぼそうとしていたが…彼女はもっと面白い物を見つけました。
アサシンの攻撃で一時的に死んでいたジェスターは、失った意識の中で彼女の生前の記憶を見て…、
その純粋すぎる信仰に感動し、その想いを蹂躙して陵辱する野望を見つけたようですね。

楽しいだろうなぁ、美しいだろうなぁ、儚いだろうなぁ!あの美しいサーヴァントを跪かせ、
信仰を砕き、その力を吸い尽くした時に彼女が見せる表情は!


…こうして史上最強の美女アサシンは聖杯戦争を破壊する為にスノーフィールドを駆けまわり、
"彼女を陵辱する為に"魔力供給を続けるヤンデレ美少女、ジェスターは喜悦しながらアサシンを追い始めましたね。

イメージs460


■キャスター■

スノーヴェルク市の警察署長…彼はキャスターを召喚し、着々と準備を進めていました。
監視カメラや警察の情報網を使って他の陣営の情報を集め、
弟子である28人の魔術師を"英霊と戦えるレベル"まで強化する!
…どうやら警察署長は「サーヴァントの戦いは宝具の強さで勝敗が決定する」という考えを持っているらしく、
キャスターに宝具を作らせ、それを装備した戦闘集団「二十八人の怪物(クラン・カラティン)」を使うようですね。

そして彼が召喚したキャスターは、欲望に忠実で軽い性格をしている男…人間より生身の戦闘は弱いのだとか。
しかし「本物より優れた贋作を作る」能力を持っているらしく、それで伝説を上回る宝具を作っているようですね。
…真名は不明ですけど、間違いなく「たしかに盗作した だが俺の方が面白い」という言葉で有名な大デュマだろうなぁ。

最古の英雄王・ギルガメッシュ…監視カメラで彼の召喚を知った警察署長は、
第5次アーチャーや衛宮士郎のように「相手が剣を抜く前に攻撃を放つ」対策を考えていました。
英雄王は無数の宝具を射出する…それなら、宝具を完全に使いこなす無数の戦闘集団なら勝てる、と…!
こうして警察署長は、「人間による英霊の打倒」という聖杯戦争の常識を覆す道を選びましたね。



■ライダー■

face (4)

スノーフィールド中央病院…その病室で繰丘椿(くるおかつばき)という10歳の女の子が、生死の境を彷徨っていました。
…今回の「偽りの聖杯戦争」が本当の聖杯戦争から技術のコピーしたように、
どうやら繰丘家はマキリから「蟲」の技術を模倣して…「細菌による魔術回路の増大」という技術を確立したようですね。
そして椿ちゃんは幼い頃から細菌による実験を受け、拷問に近い日々を送っていたようです…おじさーん!
その結果、椿ちゃんは絶大な魔術回路を手に入れたようですが…細菌が脳に入り、1年近く昏睡しているようですね。

病院の先生は「もう目覚める可能性は低い」という事実を椿ちゃんの両親に話しますが、
なんとその夫妻は「娘の生殖機能が無事」という事実を聞くと晴れやかな笑顔で帰って行きました。
…魔術師である繰丘夫妻は、もう自分の娘を「優秀な母体」としか見ていなかったようですね…。

―――が、なんと昏睡状態の椿ちゃんは、「現実の光景を夢の中に投影する」魔術を開花させていました!
でもそれは町の建物や空を作り出すだけ…自分が眠っている事を知らない椿ちゃんは、孤独を感じて寂しがります。
「捨てないで、捨てないで」…必死で両親の拷問に耐えるトラウマがフラッシュバックした椿ちゃんは泣き出しますが、
彼女の膨大な魔力が夢の世界で暴走し…いつの間にか、黒い影が現れていましたね。

トオウ、アタナガ、ワタシノマスターカ。

一方、娘の安否…いや、母体の生殖機能が無事だと分かった繰丘夫妻は聖杯戦争の準備を進めていました。
どうやら2人は始皇帝を召喚しようと思っているらしく、その為の宝具も準備していましたね。
―――が、聖杯は昏睡状態の娘に令呪を与え、繰丘夫妻の身体には黒い斑点が浮かび上がっていました!
驚愕する繰丘夫妻…2人は魔力を吸い上げられ、身体中に黒い斑点を浮かべたまま「傀儡」と化しましたね。

…どうやら椿ちゃんはライダーを…真名・ペイルライダーを召喚してしまったらしく、
この疫病にかかった人間は傀儡と貸し、意識は椿ちゃんが作った夢の世界に囚われてしまうようですね。

何も知らない椿ちゃんは傀儡と化して優しくなった両親が現れた事を歓喜します。
そしてこの世界に両親を連れてきてくれたライダーに感謝しましたね。
だが、まだ終わらない…ライダーは風に乗り、水に乗り、人に乗り、無尽蔵に災厄を撒き散らす!
…幼い少女の願いを叶えるために、聖杯戦争史上最悪の英霊が静かに動き始めましたね。



■ランサー■

face (5)

スノーフィールドの西方に広がる森の中を、一匹のが必死で疾走していました。
―――が、逃げていた狼の足を弾丸が貫き、追いついた魔術師らしき男は銃を片手に狼の腹を踏みつけます…。
…どうやら狼はこの魔術師が作った合成獣(キメラ)だったらしく、
「エジプトで神の域に達した英雄」を呼び出す為に触媒として作られたようですね。
あの英雄王を倒す為には、神を召喚するしかない、と…狼を触媒にしたエジプト神と言えばアヌビスかセトかしら?

まぁそれはさておき、なんとその触媒の為に作られた狼に「令呪」が宿ってしまったらしく、
激怒した魔術師は狼を痛めつけ…必死の逃亡も虚しく捕まってしまったようですね。

このままでは令呪が宿っている前足を切断され、魔術師に殺されてしまう…。
「生きたい」――― そう願った狼は咆吼し、それが召喚の呪文になりました!
そして聖杯戦争の開幕を告げる最後の英霊が召喚され…男とも女とも分からない、謎の人物が現れましたね。

武器も持たず、鎧も装備せず、ただ簡素な布切れを纏った絶世の美貌を持つ長髪の男…。
「君が、僕を呼び出したマスターかい?」…その男は傷ついた狼に語りかけ、
"ただ振り返っただけで"魔術師を畏怖させて追い払い、傷ついた狼を抱えながら治療の為に川を目指しましたね。

その後、マスターを治療したその英霊は世界が変わらず美しい事に感動しながら川の音色に耳を傾けます。
すると、彼の持っている最高クラスの「気配感知」スキルが…とても懐かしい気配を捉えましたね。

eru.jpg

英雄エルキドゥ―――ギルガメッシュの唯一の朋友!!!

神に造られた泥人形が知性と理性を得て「人」となった存在であり、
ギルガメッシュとの決闘の果てに親友になった人物。(少年漫画かよ!
彼らは数々の冒険を繰り返し、その思い出はギルガメッシュの中で最高の宝物になっていた…。
しかしその増長が神の怒りに触れ、エルキドゥは神罰によって衰弱死してしまいます。
その死に際に、ギルガメッシュの理解者たる自分が消えて彼が孤独になる事を悔やんでいたようですね…。

―――が、「聖杯戦争」が最高の親友を巡りあわせ、エルキドゥもギル様と同様に歓喜します!
エルキドゥは親友に自分の存在を知らせるために歌声を響かせ、その音色が聖杯戦争開始の合図になりましたね。



■エピローグ(プレイヤー)■

…という事で成田良悟先生が書いたスピンオフ小説「Fate/strange fake」…皆さんどうでしたか?
もう英霊が召喚されるシーンは第4次も第5次も鳥肌物ですけど、これはヤバいわ!どの陣営が勝つか予想できない!

まず優勝候補は慢心/Zeroのギル様でしょうね…エアで町を消すだけで何陣営か持って行きそうです。
まぁスノーフィールドの平穏を望んでいるティーネちゃんが必死で止めるでしょうけど
でも今回の聖杯戦争は敵がイレギュラーすぎる上に、ギル様はマークされまくってるんですよね…警察署長とかガチすぎる。
また、ティーネちゃんもスノーフィールド限定で最強に近い魔術師なんですけど、
部下が多いからこそライダーやバーサーカーに弱そうで怖いです。

バーサーカー陣営…まぁ他の英霊・マスターと比べると地味な印象を受ける陣営ですけど、
ウェイバー譲りの幸運で最後まで生き残ったりしそうなんだよなぁ…バーサーカーのステータス次第ですね。
それに「切り裂きジャック」という特性上、女性のマスターに強いスキルがあるかもしれません。

アサシン陣営…いや、二人とも強すぎるんですけど真面目に聖杯戦争する気なくね!?
とりあえず美女アサシンとジェスターが百合百合する薄い本を早くお願いします!(ぇー)

キャスター陣営…まぁ宝具で武装した集団は強そうですけど、ギル様のエアorライダーで全滅しそうだよね。

ライダー陣営…正直チートすぎる。誰もこの疫病を「敵」だと認識できない所が凶悪すぎる。
まぁマスターである椿ちゃんに令呪がある事がバレたら終わりなんですけど、
一瞬で魔力を吸い上げる+黒死病とか完全にマスター殺しに特化してますから…。
でもキメラである狼に黒死病が効かなければ、この陣営が最後まで勝利する事は無いでしょうね。

そしてランサー陣営…黄金フル装備+本気のギル様と同等の強さとかアホかと!
今のところ目立った宝具もありませんし、たぶんステータスが宝具以外全部EXなのかもしれませんよ…!
まぁ個人的に私は天上天下唯我独尊のギル様がエルキドゥにデレデレな姿が見たいんですけどね!(ぇー)

こんな感じで化物揃いの聖杯戦争ですけど、エピローグで登場した「プレイヤー」も気になりますね。
この「偽りの聖杯戦争」の中に登場する主人公であり、召喚されなかったセイバーのクラスを埋める存在。
なんと彼には5本の令呪があり、それを消費する事で「30分だけ1人の英霊を召喚できる」ようです。
また、この能力は「15分だけ2人同時召喚」、「5分だけ6人同時召喚」という応用も効くようですね…!
サーヴァント戦は基本的に短期決戦ですし、かなりこの主人公も勝利に近い存在ですよ。

…もう続きが気になりすぎて気絶しそうなんですけど、企画は停止している様子…お願いだから書いてくれ成田先生ェー!
だってギル様とエルキドゥの友情とかロード・エルメロイとか、かなりアニメ放送中の「Fate/Zero」と繋がるじゃん!
文庫化したら絶対に大人気になるって!いや、「プレイヤー」だからゲーム化かな?
とりあえず続編が出る事を祈りますよ!ではまたー。


TYPE-MOON (タイプムーン) エース 2009年 03月号 [雑誌]

角川グループパブリッシング (2009-01-21)

ティーネちゃんに美女アサシンにジェスターに椿ちゃんにエルキドゥ…可愛い女の子が多いなぁ。(ぇー)
Category: Fate - Comments : 31

« 漫画版『とある魔術の禁書目録』 ♯58 「悪夢の残骸」感想  |  鎌池先生の新作『簡単なアンケートです』表紙公開!う…うん……? »

コメント

キャスター陣営がいちばんかませ臭がする
ライダー陣営は雁夜おじさんエンドな予感(ぇー
まあ原作読んだことはないけどアニメ化になったらぜったいみるかも

雑種の雑種の雑種の雑種 |URL | 2012/06/12 10:41 * edit *

ロード・エルメロイⅡ世は他のFate関連作品にもいくつか出てるんですよね

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 11:27 * edit *

ウェイバーちゃんそんな偉くなるんか。。。さすがやなあ。♭はアホなのか天才なのかわからんなあ。

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 11:44 * edit *

毎回必ず一組は真面目に聖杯戦争する気ない組がいますね。

フユキ |URL | 2012/06/12 11:48 * edit *

ロード・エルメロイⅡ世は講師としては優秀だけど魔術師としては凡才だったりするんですよね
人に物を教えたり才能を見出したりするのは上手いけど、自分自身は魔術師として大成できないっていう

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 11:48 * edit *

ケイネスの死後、没落とお家騒動の道を歩んでいたアーチボルト家を、ウェイバーは救うんですよね。
ケイネスが生きてた頃は末席だった少女が、新しい当主になって、ウェイバーに、ロード・エルメロイⅡ世の称号を贈ったんです。
奇しくも、かつて対抗意識を持ってたケイネス先生に並ぶ称号を得たんですね。

河原 |URL | 2012/06/12 13:11 * edit *

ウェイバーについて行こうという生徒が集まれば、時計塔の勢力が入れ替わるらしい。
ウェイバー本人は、そんなことに興味ないみたいだけどな。

時計塔の抱かれたい男№1に輝いたりもした(笑)

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 13:15 * edit *

これどうせ続き書かないからってやりたい放題してるよね

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 13:21 * edit *

サポートが強いだけでステータスがそこそこのギル様と殴り合いで互角って自慢になるのかなと最初見たとき思った

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 13:24 * edit *

今この本だけで4000円もするんだwww
TYPEーMOONエース買ってた自分は幸運なのかなぁ。

そういえばこのプレイヤーはhollowの序盤に出てきたアレに関連するんだとか。

 |URL | 2012/06/12 14:47 * edit *

この前電車でこの本読んでた人を見掛けたんだが...気のせいだよな。

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 15:37 * edit *

アニメZeroではギル様とエルキドゥの過去話がカットされてたからなぁ……
BDでは追加して欲しいところだが……

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 17:04 * edit *

先が気になりすぎるゥゥ!!
いつか文庫化してくれないもんか…

梯子男 |URL | 2012/06/12 20:13 * edit *

エルキドゥがランサー・・・駄目だ、全然宝具が予想つかない。

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 20:14 * edit *

成田先生と言えば我らが木原那由他ちゃんの産みの親でもありますよね?
他者のパーソナルリアリティを借りているとはいえどこのマルチスキルだ……
今度『デュラララ!!』も読んでみようかしら?

噂には聞いていましたがウェイバー頑張ってるなぁ……
彼は英霊になって『王の軍勢』に加わってほしいですね。然り! 然り!

chemis |URL | 2012/06/12 20:19 * edit *

考えてみれば、ジャックはFateに2人いるんだよなぁ。
2人が会うことはあるんかいな?

mm |URL | 2012/06/12 21:02 * edit *

これは元々は成田先生の個人サイトでエイプリルフールネタに使われてたもので、
最初から続きを書く気はないといってるし、それは今も同じだそうです。

あると |URL | 2012/06/12 21:17 * edit *

ちなみに「プレイヤー」ってのはファンディスクのホロウ・アタラクシアにほんのちょっとだけ出てきてます
それ目当てにやるほどではないですがちょっとニヤリとできますよ

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 21:58 * edit *

このギル本気だすってネイキッドくるー
だったら胸熱wwww

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 22:04 * edit *

う~ん………
作品自体知らねぇ…←なら書くなしw
あれだよね、実況で
あとは無像の雑種に尽きん
ゴミはゴミらしく地べたを這いずり回って死ね
って奴だっけ?

教皇代理 |URL | 2012/06/12 22:16 * edit *

確かもう一人のジャック・ザ・リッパーってアサシンのクラスでロリっ子だったっけ?

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/12 22:24 * edit *

ウェイバーは講師としては一流、魔術師としては凡才だったんやで

魔術師として凡才であるがゆえに、講師としての実力だけであると思われたくないようですが・・・

タッカー |URL | 2012/06/12 23:08 * edit *

ギルガメッシュとエンキドゥとか胸熱!!

完結まで読みたいけどこれおまけの小説でしかも完結してないいとなると残念(´・ω・`)ショボーン

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/13 00:08 * edit *

ペイルライダーはペストじゃなくてヨハネの黙示録の第四の騎士だと思いますよ
タロットの死神のモデルとされた存在です

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/13 00:18 * edit *

多分ないとは思うけど成田先生には続きを書いてもらいたいなー(チラッ
まぁ5つ以上も完結していない長編があるんだから無理そうだなー(チラッ

獅子丸 |URL | 2012/06/13 16:20 * edit *

古本屋駆けまわって見つけられなかった私は一体……
付録時から持ってるみなさん羨ましいですw

そして偶然で見つけてしまったデビさんもな……!

神流 |URL | 2012/06/13 20:06 * edit *

>ペイルライダーはペストじゃなくてヨハネの黙示録の第四の騎士だと思いますよ

ヨハネ第四の騎士のモデルがペストだったかと

学園都市の名無しさん |URL | 2012/06/13 21:50 * edit *

フラットワロタw
こういう能天気な奴には生き残ってもらいたい

電子の海から名無し様 |URL | 2013/11/29 16:30 * edit *

続きがはじまりますよ!

学園都市の名無しさん |URL | 2014/07/27 23:51 * edit *

これ続きのプロジェクト始動したそうですねw
本気で勝敗が予想つかねえw

学園都市の名無しさん |URL | 2014/10/14 18:06 * edit *

1巻買って読んだ。
めっちゃ続き気になるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
あとライダー陣営にほっこりした。

電子の海から名無し様 |URL | 2015/01/18 19:44 * edit *
コメントの投稿
Secret

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodoku21.blog83.fc2.com/tb.php/2301-973980c0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)